脳梗塞後遺症 慢性期のリハビリの方法 | いい加減なリハビリビジネスについて

脳梗塞後遺症 慢性期のリハビリの方法 | いい加減なリハビリビジネスについて

脳梗塞後遺症の症状をもつ患者が、慢性期にリハビリを行うことによって見られる上肢の動きなどの改善は、何か特殊な新しいリハビリの方法によって目に見えて動くようになった」わけではなく、「慢性期に入ってから満足に麻痺側を動かすことができておらず、麻痺側が硬くなっていた患者様に対して十分なリハビリを行った結果、本来の麻痺側の動きに戻った」というのが実情です。

脳梗塞後遺症のリハビリと麻痺側のリハビリについて (タッピング 神経促通法 〇〇法)

現在、脳梗塞後遺症リハビリの方法について、タッピング、神経促通法、〇〇法など、慢性期にある麻痺側の機能を回復することをうたってリハビリを行う施術者が沢山存在しています。


しかし、実際の現場で重要なことは、残存機能を十分に動かして使っていくこと、全身を使って身体を動かしていくことが重要な要素となります。


残存機能 (麻痺していない方の手足や体幹、使える機能すべて) を存分に使うことにより、体幹 (背中やお腹の筋肉) を中心に身体機能が鍛えられ、結果的に全身の機能に大きく影響していきます。


昔から「脳梗塞後遺症 慢性期の麻痺側の機能を回復させる」とうたう施術者は、有名 (国立大の医師など) 無名問わず存在していますが、実際に現実的な成果を出した施術者はおりません。

繰り返しになりますが、脳梗塞後遺症の慢性期のリハビリにおいて見られる上肢の動きなどの改善は、何か特殊な新しいリハビリの方法によって、目に見えて動くようになったわけではなく、「慢性期に入ってから満足に麻痺側を動かすことができておらず、麻痺側が硬くなっていた患者様に対して十分なリハビリを行った結果、本来の麻痺側の動きに戻った」というのが実際です。

脳梗塞後遺症の慢性期に、人体の外側から刺激を与えて現実的な成果を上げることには限界があります。

脳梗塞後遺症 慢性期の麻痺側の機能をリハビリで回復させることをうたう施術者は、様々な本やDVDを世の中に出しています。

私も、脳梗塞後遺症 慢性期の麻痺側の機能を回復させる手技について、掲載する昔の本と最近話題の本、およびDVDを拝見しました。

しかし、そのすべては昔からの基本的な手技をなぞったものに「〇〇法」と新しい名前を付けているだけのものでした。

現場に向き合ってきた人間であれば一目で分かるものですが、実際のところは金銭目的の商法であるケースがほとんどです。

これらの、脳梗塞後遺症、慢性期の麻痺側の機能をリハビリで大きく回復させる、とする手技が本当の意味で医療現場に拡大したケースは見られません。

本当にそんなものがあれば大ニュースになり、すでに日本中の脳梗塞後遺症、慢性期のリハビリの現場や、私が実際に活動している練馬区のリハビリの現場に拡大しているはずです。

しかし実際にはそのような特効薬的なリハビリは一切広まっておりません。

特効薬的なリハビリを提供できる施術者が少ないから拡大しないのではなく、現状では特効薬的なリハビリなど存在せず、大した効果が見込めないから拡大していないに過ぎません。

脳梗塞後遺症 慢性期の麻痺側の機能を回復させる手技が「医療現場に広まっている」、「これから医療現場に広まる」などと、テレビ、本、インターネットを利用して謳う宣伝はよく見られます。

有名国立大の医師が「脳梗塞後遺症、慢性期の麻痺側の機能は本当に回復する」と言えば、難しい立ち位置にある患者、およびご家族の方々が信じてしまうのも仕方ありません。

有名国立大の医師と胡散臭いビジネス、商法はイメージが結びつきにくいものです。


現代では今のところ、病院や在宅、民間のリハビリの現場で、脳梗塞後遺症、慢性期の麻痺側の機能を回復させる何か特殊なリハビリや即効性のある手技は存在しません。

効果的なリハビリは地道な作業、訓練、運動を時間をかけてマイペースで行うこと、継続することが重要です。

※ 練馬区で訪問マッサージを行っている当院でも、慢性期の麻痺側に対して、関連する筋や神経系に刺激を与えて、麻痺側を十分に動かすことは行っていますが、身体機能 (ADL 日常生活動作の機能) を維持する、残存機能を鍛えて伸ばすことが主な目的となります。

関連する筋や神経系に刺激を与えて麻痺側を十分に動かすことは、昔から脳梗塞後遺症 慢性期の患者に向き合ってリハビリを行っている施術者が基本的に行っていることですが、現在の名前を借りて付けるならば、タッピング、神経促通法、〇〇法となります。


脳梗塞後遺症のリハビリの方法 残存機能の重要性

脳梗塞後遺症のリハビリの方法については、多くの情報が流れています。

実際に練馬区の脳梗塞後遺症、慢性期の患者様に対してリハビリを行った経験から、身体機能の維持と改善、ADL、日常生活動作の維持と改善、残存機能の改善を目的とした場合に、良いと考えられるリハビリの方法を記載していきます。

1人で行うストレッチと関節可動域訓練 ROM運動の重要性

まず始めに、脳梗塞後遺症のリハビリに限らず、リハビリの効果を上げるために行うものとして、ストレッチと関節可動域訓練 ROM運動があります。


これは、立ち上がり訓練、立位保持訓練、バランス訓練、歩行訓練、並びに、日々の日常生活動作を行う前に、関節の可動域を広げ、筋肉を動かし、伸ばすために行います。


ストレッチと関節可動域訓練、ROM運動を習慣として行うことは、リハビリを行っていく上で、短期的な視点からも、長期的な視点からも有効であり重要な要素です。


ストレッチと関節可動域訓練、ROM運動は1人でできるものと、介助者と2人で行うもの、両方行うことが重要であり、より効果的です。

関節可動域訓練、ROM運動と聞くと、難しい動きを想像されるかもしれませんが、準備運動、準備体操と捉えていただき動かせる部分を動かして、伸ばせる部分を伸ばしていきます。

1人で行う場合は、基本的なストレッチ、と関節可動域訓練、ROM運動を焦らずマイペースで行うことと、何よりも継続して行っていくことで効果が表れます。

継続していくことで、自分に合った姿勢が段々とわかってきて、身体に馴染んできます。1日に5分でも、きちんと行っていくことで効果が表れます。

脳梗塞後遺症のリハビリに関して、多くの本などに基本的な方法や手順が掲載されています。

その基本的な方法や手順を1つのきっかけにして、難しく考えずに、簡単な準備運動からまずやってみることが大切です。

簡単なことから始めて、継続し、自分に合った安全で効果的な運動パターン (運動習慣) を作っていきましょう。

そして、現在より身体の状態が落ちていないことを当たり前と思わずに、維持していることの重要性を認識することも重要な要素となります。

※ 正しい姿勢、基本的な姿勢でストレッチと関節可動域訓練、ROM運動を行うことは、強い筋力と体力を必要とします。基本的な運動は地味で、継続すると、非常に高い効果を発揮します。


正しい姿勢、基本的な姿勢でストレッチと関節可動域訓練 ROM運動を充分に行うことは、それだけでも筋力訓練、筋力トレーニングと呼べるものに変わります。


介助者(ご家族、理学療法士、あん摩マッサージ指圧師など)と2人で行うストレッチ・関節可動域訓練、ROM運動、基本動作訓練のメリット

介助者と2人で行うストレッチ、関節可動域訓練、ROM運動、基本動作訓練のメリットは

 

  ● 関節可動域訓練、ROM運動を含めて、1人では難しい運動 (動き) や訓練 (歩行訓練、バランス訓練、立ち上がり訓練、抵抗運動、介助運動、巧緻運動など) を介助者と共に安全に行える。


● 週1回、週2回など、運動が完全に習慣化する。またその流れで自発的に自主トレーニングが始まる。 (実際に現場の多くの方が自発的に自主トレを開始します)


● 精神的に適度な緊張感が生まれる。

● 会話とコミュニケーションの効果が見込める。


● 客観的な視点から自らの身体の状況を知ることができる。

多くの患者とリハビリを行ってきた、施術者の生きたリハビリの体験談、現在進行形の様々な年齢層の患者のリハビリメニューやリハビリの効果などの情報を得られる。

また、その地域など、身近にあるデイサービスやトレーニング施設、脳梗塞後遺症のリハビリに関する様々な情報が耳に入ってくる。 

などが挙げられます。

介助者の補助により、関節と筋肉を1人では動かすことができない可動域まで動かすことができます。


また、介助者の補助により1人では動かせない (動かしにくい) 部分を動かすことが可能となります。


リハビリは習慣的なものですから、実際に介助者の補助があることで、1人でリハビリを行う場合と比べれば、大きな効果とギャップを生みます。


介助者と行う長距離の歩行訓練を、当たり前の事として効果に気づかずに行われている方々もおられますが、習慣的に長距離の歩行訓練を行っているならば、それは必ず効果として身体に表れています。

立って歩いているという状態は、軽度の介助があったとしても、身体機能としてきわめて高機能で難しい動作であり、当たり前にできることではありません。

立ちたくても立てない方、どのような歩き方であっても歩きたいと思いながら歩けない方々は本当に沢山いらっしゃいます。


脳梗塞後遺症 慢性期の症状を持つ方々がリハビリを行うにあたって

脳梗塞後遺症、慢性期の症状をもつ方々のリハビリを介助してきた経験から言えることは、リハビリやトレーニングなどの、身体の外側からの刺激では、麻痺側の改善や麻痺側の回復には限界があるということです。


脳梗塞後遺症、慢性期の症状をもつ方々が、運動、および外部からの刺激を用いたリハビリを行うにあたっては、麻痺側の回復、および麻痺側の改善には限界があることを知っていただくことは重要なことです。

私自身、様々な情報やビジネスが溢れる中、脳梗塞後遺症のリハビリの現場に立ち続けておりますが、残存機能と今ある環境を存分に生かしていただくこと、マイペースで基本的なリハビリを行っていただくことがとても重要なことだと確信しております。

日頃から適度な活動やリハビリを行っているならば、 現状を維持していることの重要性を知っていただくことも同じく重要なことだと感じております。

当院の脳梗塞後遺症をもつ患者のマッサージ治療とリハビリ

当院に先だって介入していた、練馬区の訪問看護事業所の理学療法士さんから「こちらのリハビリだけでは間に合わないので、上肢のマッサージとリハビリを重点的に行っていただけないか」とのお話しがあり、ご本人のご希望もあって下記のマッサージ治療とリハビリを行うことになりました。


硬さが見られる、麻痺側、健側の肩甲帯と上肢にマッサージを行いながら、適所に他動運動、介助運動、抵抗運動を合わせて行い、指先まで充分に動かしていきます。 (手指の介助運動を充分に行います)


肩甲帯と上肢のリハビリとマッサージに30分程度、下肢のリハビリとマッサージ、手指の巧緻運動、立ち上がり訓練(スクワット)、立位保持訓練、バランス訓練、歩行訓練に30分程度で、施術時間は60分です。

上記のメニューは基本的なものばかりですが、実際にやってみると誰がやってもハードなメニューです。
握手をする際、力強く握っていただくことが習慣となり強い力で握っていただきます。


改善が見られ、介入されている前述の理学療法士から「改善しています。自分だけでは足りていなかった。本当にありがたい」とのお言葉をいただきました。

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