訪問マッサージの時間について | 施術時間が短い業者に注意

訪問マッサージの時間について | 施術時間が短い業者に注意


  

訪問マッサージの時間について | 施術時間が短い業者に注意

現在、健康保険 (医療保険) を利用した訪問マッサージの施術時間には医療保険制度による時間制限や規定はありません。時間の決定は各事業所の自己判断によるものです。

  

実質の施術時間を、1回10分~20分程度に設定して事業を行う訪問マッサージ事業所の宣伝広告に「高齢者のお身体への負担を考えると、時間を増やすより回数を増やしたほうが効果的です」との一文を見かけますが、そのようなことは在宅の現場のほとんどのケースに当てはまりせん。


むしろ介護現場で拘縮、筋力低下、麻痺等の症状 (肢体不自由、機能障害、機能低下) をもつ高齢者に向き合い、効果を考えたリハビリとマッサージを行えば時間がかかります。


仮に時間をかけることによって負担があると考えられれば、その利用者のリハビリとマッサージの時間を調整すればよい話です。


50分だったものを30分に、30分だったものを40分に、40分だったものを50分に、または「Aさんは40分」、「Bさんは60分」など、個々の症状や状態、日々の体調に合わせて調整すればよい話であり、本来リハビリとはそういうものです。



特に在宅、介護の現場ではそれほどに大きな個人差があり、日々の体調に明らかな変化が見られます。


最初から実質10分~20分の施術時間を設定している事業所の姿勢、および、10分~20分という時間の短さは明らかにおかしく、過度なビジネス目的であることは明白です。

在宅の現場において、療養されている方々それぞれの症状、および体力や気力などの大きな個人差や日によっての状態の違いなど、様々な状態にあるすべての利用者のリハビリとマッサージの時間を一律して20分程度に設定する根拠はどこにもありません。

  
実際の在宅でのリハビリや関節運動 (マッサージ治療) は、運動において重要な小休止や、少しのおしゃべり (会話も非常に重要) を含めれば、60分などあっという間です。全身のリハビリやマッサージ治療を行う上で、20分がいかに短いかということです。

  
特にマッサージだけではなく、リハビリや機能訓練の充実をうたう (ほとんどの訪問マッサージ事業所がうたっていますが) 事業所が提示する施術時間が1回20~30分であれば、その訪問マッサージ事業所は避けるべきです。

  
過度なビジネス目的に偏った訪問マッサージ事業所は1回20分~30分と宣伝はしていますが、環境が許せば (老人ホームなどの密室で誰も見ていなければ) 実質の施術時間は15分を切っている事実があります。私は実際に何度も目撃しておりますが、その実態は本当にひどいものです。

  
過度な営利目的の訪問マッサージ事業所の施術者には、リハビリ業務を行う上であってはならない、1日の訪問人数を増やすために、リハビリやマッサージの時間をなるべく短く切り上げるという意識が働いています。


※ 訪問マッサージの時間は1回20分~30分と宣伝、広告されているものが多くありますが、この時間の設定には、医療保険制度上、そしてリハビリやマッサージ業務を行っていく上でも、何の根拠も理由もありません。


 
 
 

  
  
  
  

在宅、介護現場で行うリハビリと時間について

リハビリは適正な負荷をかけて、リハビリの時間、リハビリの強度、歩行距離、これらを少しでも増やし、維持していくことが重要な要素です。長期に渡る積み重ねが大きな違いを生みます。


在宅の現場では、寝たきりの状態にある方、介助ありで歩行が可能な方、まだまだ筋力がお強い方など、患者様お一人おひとりの体力や症状にはきわめて大きな差異があります。



在宅での多種多様な状態にある患者様に対して、幅広く時間と強度を調整することが重要な業務であり、当然の業務です。

常にどのような状態にある患者に対しても、リハビリとマッサージを20分程度で終えるという姿勢は、業務の性質に合いません。


当院ではご本人のお身体の状態やスケジュール、ご家族の方々とのご相談により時間を調整することはありますが、多くの患者様は60分のリハビリとマッサージを行い喜んでいただいております。当然、何の問題もありません。

 

下記の介護保険制度による訪問リハビリテーションの時間設定もご参考下さい。

 

1単位 20分
2単位 40分
3単位 60分

  

在宅の現場で行われている介護保険制度による訪問リハビリテーションは、上記の時間を基準に訪問リハビリが行われています。


しかし1回20分程度では効果が薄いため、最低限の効果を考慮している訪問リハビリテーション事業所は、1回40分~60分程度(2単位~3単位)のリハビリメニューを行うことが自然な流れとなっています。


現場の理学療法士からは「時間が足りない」「効果を考えると40分でも追いつかないケースが多い」との声が聞かれますが、それが実情 (本音) です。


介護保険制度による訪問リハビリテーションも、実質1回20分~30分程度で終える事業所と、1回40分~60分程度のリハビリを積極的に行う事業所に分かれます。

※ 医療保険制度による在宅でのリハビリとマッサージの施術時間には、単位、点数、期間、回数などの規定はありません。


  
  
  
  

訪問マッサージの施術時間と事業収益の関係性

医療保険を利用した訪問マッサージの時間に関する重要な点があります。


それは、実際に当院では様々な状態にある患者に向き合い仕事を進めていく中で、自然と医療保険内で1回60分のリハビリとマッサージを行うに至りましたが、この時間配分でも十分な事業利益を確保しているという点です。


訪問マッサージ事業が始まって以来、インターネットやチラシの宣伝上で、1回のリハビリとマッサージにかける時間を、20分、25分、30分、35分、40分と、少しずつ伸ばしている訪問マッサージ事業所は多くあります。


一方で、訪問マッサージ事業開始当初から、1回60分程度の時間を確保してリハビリとマッサージを行っている訪問マッサージ事業所があります。


上記2つの訪問マッサージ事業所の事業理念と経験、実際に現場に訪問する人材 (人間) には非常に大きな差異があります。

周りの同業者の状況をうかがって、施術時間を少しずつ伸ばすという行為を行っている訪問マッサージ事業所は、環境さえ許せばいつでも施術時間を短縮して訪問件数を増やすという行為に走るでしょう。

在宅でのリハビリとマッサージをお考えの際は、当院に限らず、正当に1回40分~60分程度の時間を確保して業務を行っている訪問マッサージ事業所をご活用ください。

巷に増えてきた40分業者の実態について | 施術時間40分と滞在時間(訪問時間)40分の大きな違い

10年以上前から、自ら40分~60分の施術時間を確保して患者にマッサージ治療とリハビリを提供し続けている事業所がある一方で、2020年頃から、周りの様子を窺いながら少しずつ宣伝上(実態は別にして宣伝、公表している施術時間)の施術時間を伸ばしている事業所が増えています。

その中でもよく見られる時間設定が40分です。

結論から言いますと、最近よく見られるようになった「宣伝上の40分業者」の実態の多くは、「訪問時間(玄関に入ってから玄関を出るまでの滞在時間)が40分の業者」、もしくは「患者以外、見学者など他に誰もいない状態であれば(サボれる状態であれば)20分、長くても30分で切り上げる業者」であるということです。

訪問マッサージなど、在宅への訪問する仕事の特徴ですが、本来の業務であるマッサージやリハビリ以外に必ずやる雑務があります。それは、手洗い、状況によってのバイタル測定、ご家族との会話(ご相談)、患者との会話(ご相談)、訪問マッサージであれば、患者がマッサージやリハビリを受けられる状態にするための環境づくり(車いすからの移乗、ベッド上や布団の整理、ごく簡単な掃除、患者のトイレ待ち)、マッサージが終わったあとの環境づくり(車いすへの移乗、ベッド上や布団の整理、患者を最初に居た場所にお連れする)などです。

老人ホームに訪問した場合は、受付をするのにも時間がかかりますし、エレベーターに乗って患者の個室へ行くまでに時間がかかったり、患者が個室にいない場合も多く、患者を個室にお連れする時間も必要になってきます。老人ホームのスタッフ(ケアマネージャーなど)からお話があることもあります。

これらを必ずやります。書くとボリュームがあるように見えますが、手早く流れで行っていきますので、すべての雑務をやると、雑務だけで5分~15分程度の時間が必要になってきます。

よって、本当に施術時間だけで40分の時間を確保している事業所では、施術時間を40分とした場合、訪問時間(滞在時間)は45分~55分になるということです。老人ホームに訪問して40分の施術をきっちり行っている場合、滞在時間が55分を超えることなど結構あるということです。

前述してきたことから、訪問時間(滞在時間)が40分程度の業者の施術時間は、30分前後ということになります。我々訪問マッサージ事業者は施術時間が売上に直結しますので分刻みで調整をしています。滞在時間が40分の業者は、おそらく実質の施術時間を25分程度に設定して、少々の余裕をもって(ちょっとした雑務やご相談が入ると5分はあっという間に過ぎます)スケジュール管理をしていると思われます。

現在、私も訪問している、同じ老人ホームに出入りしている「宣伝上の施術時間40分業者」である訪問マッサージ業者がおりますが、その業者の受付の記帳を見ると、滞在時間が40分や30分であることが判明しています。

たまに実際の現場で、その「宣伝上の40分業者」と私とが、老人ホームへの訪問時間が一緒になることがあります。そのときに「宣伝上の40分業者」が受付に記帳した時間が、実際に訪問した時間とまったく異なっていたことがありました。

その40分業者(若い雇われマッサージ師)は、すぐ後ろに記帳待ちの白衣を着た同業者である私がいるにもかかわらず、10時35分に到着した時間を10時30分と記帳して老人ホーム内に入っていきました。帰りに記帳を見ると、その40分業者が老人ホームを出た時間が11時と記帳してありました。実際の滞在時間が10時35分~11時(11時も本当かどうかわからない)ということになります。おそらく10分~15分程度のマッサージをして帰っているのでしょうが、このような業者はそこらじゅうに存在しています。

宣伝上の施術時間はまったく意味がないということです。切り上げたり、伸ばしたり、いくらでもごまかせます。

こういった悪質な40分業者にかぎって、施術時間40分、リハビリ重視、本格的なリハビリ、理学療法士によるリハビリセミナーを毎月受けているマッサージ師が多数在籍している、地域貢献、地域密着、など、まったく意味のない、まったく実態と異なった宣伝(アピール)を、必要以上に自ら発信しています。実態は、地域の介護事業関係者に金をばら撒いて(老人ホームを金で囲って)集客を行い、好き放題金儲けをやって、在宅の現場を荒らしているだけです。

また、最近増えている現象として、「患者(高齢者)の体への負担を考えると、長い時間マッサージをやるより20分~30分のマッサージを週2回くらいがやった方がいい」などと、現場の人間から見れば、まったく根拠のない、訳の分からないことを記載して、施術時間を20分~30分と宣伝していた訪問マッサージ事業所が、それらの宣伝を消しはじめています。施術時間に関する記載や宣伝をやめているということです。

周りに40分程度の施術を行う業者が増えたり、「おたくは何で20分なの?」、「今まであなたたちがやっていたことは何?」という問い合わせが増えたのでしょう。

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