老人ホームや自宅で行う在宅のリハビリについて

老人ホームや自宅で行う在宅のリハビリについて

リハビリテーションについて

老人ホームや自宅で行う在宅のリハビリについて

老人ホームやご自宅で行うリハビリの情報を探し始めると (在宅のリハビリに限った話ではありませんが) リハビリ、機能訓練、機能回復訓練、リハビリテーションなど、複数の呼び方が散見され、何が何だか分からなくなっていく方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

  
結局のところ上記の数ある名称の違いは何なのか、ご自宅や有料老人ホーム、特養などの現場で訪問マッサージ(リハビリ、機能訓練)を行ってきた経験から記載していきます。

  
結論から言えば、リハビリ、機能訓練、機能回復訓練、リハビリテーション、これらの中身は同じものです。

  
効果的な在宅リハビリを提供する事業所では、基礎的な訓練である地道な作業 (立ち上がり訓練、立位保持訓練、移乗動作、歩行訓練、下肢筋力訓練など) を時間をかけて提供しています。

  
「トイレを1人でできるようにしたい」というご希望があれば、ベッド上での寝返りから、起き上がり、座位、立ち上がり、立位保持、つかまり立ち、着衣の上げ下げ、移乗動作、これらを1人できるように訓練するのみです。

  
トイレの一連の流れを1人でできない方が、1人でできるようになるにはそれなりの訓練が必要です。

  
休憩をはさんで反復する、必要であればバイタルサインをチェックするなど、安全に十分なリハビリを行おうとすればどうしても40分~は時間を要します。

  
老人ホームやご自宅など、在宅の現場で効果を考えたリハビリを行う限りそれらしいネーミングに意味はありません。

  
下肢に筋力低下が見られれば、下肢の中で動かせる筋肉を十分に動かし使っていきます。

  
認知機能の低下が見られれば、リハビリを行いながらお好きな話題について話題を広げ、沢山のお話しをします。老人ホームや在宅の現場では会話を楽しまれる方が非常に多くいらっしゃいます。  
話しをする、話題を広げるという行為には精神的な効果だけでなく、脳に対する物理的な効果があります。

  
リハビリテーションと聞けば、特別な専門的治療を受けれられることを想像されることもあるかもしれません。

  
しかし本当に効果のあるリハビリの多くは、きわめて単純で、人に身近な動き、地道な反復作業の繰り返しです。それを時間をかけて行うことで効果を生みます。

  
  
  
  
在宅で効果的なリハビリを提供する事業所には次の共通点があります。
  
● 安全を第一にリハビリを行っている
  
● 地道な作業 (マッサージ、関節運動、立ち上がり訓練、歩行訓練、下肢筋力訓練など) を時間 (40分~60分程度) をかけて提供している
  
● 地道な作業 (リハビリ) を行うご本人に、可能な範囲でモチベーションを上げて行っていただくよう対応 (工夫) している
  
● 会話量が多い (会話内容も多岐に渡る)
  
● それら一連の作業を介助することに慣れている
  
● 訓練の内容や状態にあわせて、バイタルサインをチェックしている

  
  
  
  
事業所名に「リハビリテーション」や「機能回復」、「脳梗塞後遺症専門」などの名称を冠していても、従業員が理学療法士であっても、上記のような地道に身体と筋力を使った作業・訓練を時間をかけて行っていなければ何の意味もありません。

  
そのような名称や宣伝とは実態が大きく異なった事業所はきわめて多く存在しています。

  
例えば、介助者に負担の大きい荷重訓練 (立ち上がり訓練、歩行訓練、下肢の筋力訓練など) を行わず、患者をベッドに寝かせ、患者の身体を延々と触っているだけの理学療法士も存在します。

  
これは、いわゆるタッピング、神経促通法などと呼ばれるもので、真新しい名称がついていますが、本来はリハビリ専門職の誰もが昔から行っていたもので、現在も当たり前に広く行われています。

  
昔から当たり前にある治療法に、再び真新しい、それらしい名前をつけることによって新手の商売をしているに過ぎません。現にこういったものはテレビ出演が行われたり、本やDVDが出版されています。

  
このタッピングやPNF神経促通法と名付けられたリハビリで「これまで以上の現実的な効果を得られた」という体験をした方、また、そういった体験をした方の話を身近でお聞きになったことがある方はいらっしゃるでしょうか。
私の身近では見聞きしたことは1度もありません。

  
効果が得られたとテレビ放映されることもありましたが、あれは、ほとんどリハビリを行っていなかった患者が、久しく十分に身体を動かした結果、身体が少し (あたりまえに) 反応しただけのことです。

  
リハビリを商法化している人間は大量に存在しています。施術者が有名大の医師や関係者であっても、理学療法士であっても、注意が必要です。せっかくの回復する時間や労力が、いい加減なものによって奪われてしまいます。

  
リハビリテーション、リハビリ、機能回復訓練など、色々呼び名はありますが、その実際の内容は、しっかりバランスをとって立ち上がることを繰り返す、バランスをとる訓練を繰り返し行う、よいフォームでなるべく長く歩くなど、そのほとんどは、人間にとって、とても身近な作業を何度も繰り返すことで効果が得られます。

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