紹介料のばら撒きによって大量の患者を獲得している訪問マッサージ事業所では、通常の患者でさえ「手間のかかる患者 (時間のかかる患者) 」として事業所側から敬遠している実態がある
老人ホーム管理者、ケアマネージャーらにリベート (患者紹介料) をばら撒いて患者の獲得を行っている訪問マッサージ事業所では、業務内容ではなく、金品で患者の獲得を行っています。
現状では、実際にきわめて質の低い業務を行っている訪問マッサージ事業所に大量の患者が紹介されています。健康保険を使いながらも、実質10分~15分、患者の背中や脚を撫でさするのみで業務を終えようが、紹介料によって次から次へと患者が紹介されています。
そして紹介料を支払っている訪問マッサージ事業所では最低の業務を行っているにもかかわらず、金品によって大量の患者が次から次へと紹介され続けた結果、「儲けにつながらない時間と手間がかかりそうな患者は敬遠する」ということを実際に行っています。
儲けに特化した訪問マッサージ事業所が敬遠している「通常の患者」とは、特別要望が多い患者ではなく、あくまであたりまえの対応や仕事(マッサージやリハビリ)を求めている方々を指しています。
あたりまえの対応を求める訪問マッサージ利用者は「ご本人に判断能力があり、業者に対して、一般的なレベルのサービスや対応を求めている患者 (必要なサービスを求めている患者) 」「サービスの質を見極めることができるご家族がそばについている患者」、が多くを占めています。
在宅の現場では、手を抜かず通常のリハビリやマッサージを行えば一定の時間と労力がかかります。
しかし、患者紹介料をばら撒いている訪問マッサージ事業所では、どのような仕事をしていようが金品によって次々と患者が紹介される、1回の時間を短くして、なるべく1日の訪問人数を増やしたい、という状態にあることから、「通常の患者」を敬遠して、「時間と手間のかからない患者」を選んで確保して、雇い入れたマッサージ師のスケジュールを組んでいくという作業を行っています。
その結果、ビジネスに特化した訪問マッサージ事業所の利用者 (顧客) は、「認知症状のある方」「意識障害のある方」「常にご家族がそばにいない方」「老人ホーム入居者」が大半を占めるという不自然な状態にあります。自然な流れで訪問マッサージ事業を展開していればまずありえない状態です。
下記の実例をご覧ください。